第1回日本統合医療学会 九州ブロック学術講演会
メインテーマ:「21世紀は統合医療の時代」
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第1回日本統合医療学会 九州ブロック学術講演会 会長
赤木 純児
第1回日本統合医療学会 九州ブロック学術講演会
会 長  赤木 純児
(日本統合医療学会熊本県支部 支部長/
玉名地域保健医療センター 院長)
 統合医療に関しては、米国が日本より約20年あまり先んじているのが現状です。米国では1990年代から補完代替医療を本格的に取り入れており、国立衛生研究所(NIH)に1992年に設立された国立補完代替医療センターには、政府が毎年約120〜160億円の予算を割り当てて統合医療の推進を強くバックアップしています。また、米国の125医学校中、82校(66%)で統合医療が講義され、通常の医師の60%以上が統合医療を推奨し、47%の医師が統合医療を使用しています。米国のがん患者の60-80%が何らかの統合医療を用いており、全米ベスト1位のがん病院、MDアンダーソンがんセンターと、2位のスローン・ケタリング記念がんセンターは、統合医療を治療の中に取り入れ、第3位のジョンズ・ホプキンス病院には、専門の統合医療研究センターが設けられています。
その結果、日本のがん死亡率・罹患率がともに上昇を続けているのに対し、米国のがん死亡率、がん罹患率ともに1990年代より減少を示しています。
 がんをはじめとした慢性疾患は西洋医学だけでは治癒させることは困難であり、「自然治癒力」を引き出す補完・代替医療を併せて行う統合医療が有用であることは1990年代からの上記の米国の歴史が物語っています。我が国の患者・国民もこのことを認識しはじめており、漢方や健康食品、各種の民間療法の情報を自ら収集し治療や健康管理に取り入れつつあります。しかし、現在、補完・代替医療を取り入れた統合医療に関しては多種多様かつ玉石混淆状態であり、科学的知見が十分に得られているものばかりでありません。患者・国民が適切な統合医療を選択するのに十分な情報発信が行われているとは言い難い状況にあります。そこで、日本統合医療学会は、本学術集会、本セミナーを通して、患者・国民ばかりでなく医療関係者にもエビデンスのしっかりした統合医療を紹介し、統合医療の重要性・有用性を広めていきたいと考えています。
 統合医療に携わる者の英知を結集し参加者にとって有意義な学術講演会、セミナーとすることで、広く国民の健康増進に寄与したいと考えております。
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